とある地方公務員のブログ

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固定費が家計圧迫の諸悪の根源・・・「通信料」お前のことだよ!

 

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固定費は確かに月々の支払いは細くとも、かならず家計を蝕み、ヒシヒシと乗しかってきます。今回はそんな固定費でも、特に携帯電話の「通信費」について書きたいと思います。

 

 

携帯電話業界の2年縛りという既得権益

まず私の認識は以下のとおり

 

・携帯電話業界は2年間は他社への乗り換えはペナルティーの違約金がある。

・しかし、乗り換えをしたらキャッシュバックがもらえるから乗換がお得・・・

・だから、2年過ぎたら他社に乗り換える!

 

ということで、本日携帯電話(iphone)も保有期間は2年間も過ぎているし、現在契約している会社(パッカーンの桃太郎CMでお馴染み)の代理店に行きました、が・・・実際は、契約はすでに2年の満了を過ぎたので、すでに新たに2年間の契約期間となっている、との説明でした。

 

えっ、何勝手に契約更新してるの?????と、一瞬なりましたし、契約満了の前は、契約更新の意思確認をするものだと考えていましたが、そんなことは約款には書かれていませんし、こんなことは知らなかったお前が悪い、ということで他社への乗り換えは違約金を払うことになりました。

 

釣ったユーザーから搾取して、新規ユーザーのエサとして集客するビジネスモデル

携帯電話のユーザーであれば、何であんなにキャッシュバックやらお得な割引があるんだろう、と疑問に思いますが、世の中にフリーランチが無いように、その原資は私のような情報弱者が支払った費用であることはいうまでもありません。

 

また、携帯電話業界の2年縛り契約はもはや既得権益となっており、先述のように制度を知っておかないと費用を払うハメになってしまいます。また、携帯電話契約の名物の難しいプランの数々が余計に消費者を混乱させます。このような難しすぎる携帯電話の制度プランは消費者が考える事を放棄させる大きな要因であることは言うまでもありません。

 

キャッシュバックや割引といったものも、朝三暮四のように消費者を騙しているような感じもします。たとえ、今キャッシュバックを5万円受けても、毎月2980円払う、それも2年間も払えば、キャッシュバック以上の損失が出るのは明らかであり、現金ならまだしも、旧式のタブレットPCを豪華特典として宣伝していること代理店などは呆れてしまうばかりです。

 

冷静に考えれば月8,000円を2年間払うのですから、8,000円×24ヶ月で192,000円の大きな買い物をわずか1時間で決めてしまうのは本当に危険な行為だと思います。

 

リターンとコストを冷静に比較検討し、賢い消費者を目指すべし、はまさにその通りの正論かもしれませんが、現実問題として結局、考える事が面倒くさくなって、最後は受付の人の人柄を信じて契約してしまうのでしょう。

 

詐欺の被害に遭われる方も、冷静に破綻する儲け話の「内容」よりも、詐欺師の人柄だったり、話術だったりというところで決めてしまうのでしょうね。

 

もっと恐ろしいのは保険業界?

その時思い出すのが、かつて私のところにも来た終身生命保険の営業の方ですね。その方は非常に魅力的で、話術も巧みで、信頼できるような人でした。しかし、終身保険の保障内容や月々の掛金を検討しても、やはり不要だという結論に至りました。

 

ライフプランナーとはいえ、結局自分のライフを決めるのは自分なのですから、他人に預けることは自殺行為に等しいでしょう。人柄に惚れる前に、まずはしっかりコストと保証を見極める必要があります。理屈で考えるという行為は紙とペンがあれば書き出すことで簡単にできることではありますが、それは確かに面倒くさいことです。しかし、面倒くさいことから逃避していてはいつまでも搾取の対象となってしまいます。

 

役所にも昼休みに保険の外交員の方が机にアメを配りに来ますし、いろいろ先進医療やらガン保険、三大疾病など公務員で、しかも国保窓口担当でもよくわからずに加入している現状です。

 

固定費が家系の貧困を生む諸悪の根源

今回紹介した携帯電話料金に限らず、保険料や住宅ローンといった毎月発生するお金はかならず家系に負担を与えます。財政で言えば、公債費に圧迫されて硬直化してしまうようなものです。

 

 家計見直しのおける最大のポイントは固定費をいかに削減するか?であり、現在の家系の大半は保険料と、通信費が家系を圧迫する最大の要因でしょう。低所得層の家計収支を拝見しても明らかに通信費の割合が異常であることが多く、いくらお父さんの貴重なランチ代や飲み代を切り詰めても根本的な解決にはなりません。

 

そもそもSIMロックという形で今まで日本の3大キャリアのみで牛耳ってきた自体が異常な市場構造であったことはいうまでもありません。まるで談合のように3社横並びで微妙なサービスと料金の違いはあれど、スマートフォンの月額利用料が平均8000円というのはおかしいなことです。

 

よって、通信費を下げるならば、SIMフリー端末を買って、3大キャリア以外のサービスを利用するのが一番なのかもしれません。もっといえば、iphoneにこだわりがなければ、アンドロイド端末でも良いのかもしれません。日本の家計を蝕む固定費、特に携帯電話のような通信費は油断してはならないのですね。